オランダとLGBTQ+の平等な権利

2001年4月1日、オランダは世界で初めて同性婚を認めた国となりました。その当日4組のカップルが結婚し、以後その人数は増え続けています。オランダでは同性愛者への差別が法律で禁止され、2001年からは同性カップルが養子縁組を行う事が認められています。

毎年、LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダ、クエスチョニング/クィア)の人々を支援するために、アムステルダム市内では船が運河をパレードするゲイ・プライドというイベントが行われます。1996年に小さなイベントとして始まり、現在は世界中から35万人以上が訪れる世界でも最大規模の国際的なイベントとなりました。

P7サミット2023
オランダは同性愛者の平等な権利を守るパイオニアとして、これからもLGBTQ+コミュニティの平等な権利を守るために戦い続けていきます。この平等な権利は目標にまだ達してはいませんが、オランダは人権政策として全ての人々のために正義と平和を確立しようとしています。その活動は道徳的かつ法的な義務であり、自分たちのためだけではなく、より豊かで安定した世界のためでもあると信じています。このような改善対策にも関わらず、LGBTQ+コミュニティでは不平等の問題が依然として存在し、性的指向が処罰の対象とされる国も残っています。

オランダの目標

駐日オランダ王国大使館
在大阪オランダ王国総領事館

オランダの目標
 

○         同性愛の犯罪化の廃止
○         性的指向または性同一性差別の廃止
○         LGBTQ+の人々への理解(受容)を広める

オランダはこれらの目標達成のために、人権基金(Human Rights Fund)を通じ、この問題を国際フォーラムや二国間で取り上げていきます。また、北大西洋条約機構(NATO)のメンバーやEUと協力し、LGBTQ+に対する暴力と差別の廃止と平等な権利を確立する対策を進めます。さらにオランダは各国にあるオランダ王国大使館を通じ、LGBTQ+の平等な権利について政治的対話を行い、地元のLGBTQ+団体と協力し、ゲイ・プライドイベントのサポートや国際ホモフォビア・デー(IDAHOT、5月17日)のイベントに注目するなど積極的な役割を果たして参ります。

オランダと日本のLGBTQ+コミュニティ

東京レインボープライド2023年へブースを出展
東京レインボープライド2023 集合写真
駐日オランダ王国大使館は今まで日本のパートナー団体とLGBTQ+に関するイベントを幾度となく行って参りました。これからも在日オランダ王国大使館はLGBTQ+への理解、受容を深め広める為のイベントを積極的に開催、共催していきます。
DE&Iラウンドテーブル第5回「職場におけるLGBTQ+インクルージョン」