防衛 - 日本
深まる日蘭パートナーシップ
日本とオランダは、政府・防衛関係者をはじめとする活発な交流を通じて、緊密な二国間関係を築いています。近年、オランダから日本への訪問が相次いでおり、両国のパートナーシップの重要性が一層高まっています。こうした交流を通じて、欧州とインド太平洋地域の連携強化、二国間の防衛協力、共同訓練、地域の安全保障課題、防衛産業における協力など、幅広い分野で連携を深めています。
2026年、オランダ海軍フリゲート艦「デ・ロイテル(HNLMS De Ruyter)」が日本に寄港した際には、ディラン・イェジルゲス=ゼゲリウス国防大臣およびオランダ海軍司令官ハロルド・リーブレフス中将が来日し、小泉進次郎防衛大臣、内倉浩昭統合幕僚長、齋藤聡海上自衛隊司令官、俵千城統合作戦司令官と、それぞれ会談を行いました。
2026年3月には、オランダ空軍・宇宙軍司令官のアンドレ・ステウル中将が来日し、航空自衛隊の森田武宏航空幕僚長と会談しました。また、日本・オランダ・米国による共同訓練「KAZAGURUMA Guardian」を歓迎しました。
オランダ海軍艦艇の日本への派遣
インド太平洋地域における地政学的緊張が高まる中、オランダは、公海における航行の自由を守ることに取り組んでいます。また、ルールに基づく海洋秩序を支持し、地域の安定に貢献するとともに、価値観を共有するパートナーとの協力を強化しています。こうした取り組みの一環として、オランダは2年に一度、フリゲート艦をインド太平洋地域に派遣することを目指しています。
2026年6月には、オランダ海軍フリゲート艦「デ・ロイテル(HNLMS De Ruyter, F804)」が東京国際クルーズターミナルに寄港しました。今回の派遣は、オランダ政府が2020年11月に「インド太平洋ガイドライン」を発表して以来、オランダ海軍艦艇をインド太平洋地域に派遣する3回目の機会となりました。
2021年には、オランダ海軍フリゲート艦「エヴァーツェン(HNLMS Evertsen)」が、空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群の一部として、20年ぶりに日本の横須賀を訪問しました。2024年には、「トロンプ(HNLMS Tromp)」が、日本周辺海域で警戒監視活動を行いながら長崎を訪問しました。
日本とオランダ、安全保障協力に関する協定に署名
日本とオランダは、物品や役務を相互に提供するための枠組みである「物品役務相互提供協定(ACSA)」に署名しました。この協定により、両国は自衛隊とオランダ軍の活動に必要な物品や役務を、これまで以上に迅速かつ円滑に相互提供できるようになります。
ACSAは、ルーベン・ブレーケルマンス・オランダ王国国防大臣と道井緑一郎駐オランダ日本国大使によって署名されました。日本とオランダは、これまでも防衛分野で緊密な協力関係を築いてきました。2025年4月のオランダ首相の訪日時には、スホーフ首相が両国の戦略的な安全保障パートナーシップをさらに発展させる意向を表明しました。
2025年は、日蘭外交関係樹立425周年という節目の年であり、同年に締結されたACSAは、長年にわたり築いてきた両国の防衛・安全保障協力をさらに深めるものとなりました。